インサートナット ネジ込式とは
インサートナット ネジ込式(イリサート®)の特徴
- 1)インサートナット ネジ込式はプラスチック・軽金属・鉄板等のネジ孔の強化や修理等に使用する埋め込みナットです。
- 2)インサートナット ネジ込式はプラスチック・軽金属・鉄板・製品のタップ加工で、雌ネジ不良の再加工にも利用できます。
- 3)製品のタップ加工で雌ネジの強度が弱く、締め付け力が得られない場合にインサートナットネジ込式を挿入する事によって信頼性の高いネジ締結をする事ができます。
- 4)インサートナット ネジ込式はNC自動旋盤で切削加工され、精度の高いネジが作られていますので挿入後の品質が安定します。
- 5)どなたにも簡単に挿入でき、短時間で締め付け強度の高い雌ネジが出来上がります。
- 6)インサートナット ネジ込式を挿入する場合は緩み止めを使用する事によって、インサートナット ネジ込式と製品の固定強度が増し信頼性の高いネジ締結ができます。
- 7)緩み止めは脱脂後、又は表面処理後にご使用ください。(脱脂・アルマイト・塗装)
- 8)インサートナット ネジ込式はタップ加工された下穴に、挿入治具でネジ込む事によって固定します。
- 9)インサートナット ネジ込式挿入部の下穴は、下穴加工表を参考にしてタップ加工して下さい。
- 10)インサートナット ネジ込式は前うしろの向きがありますので、挿入時にはご注意ください。
- 11)インサートナット ネジ込式は直角に立ち上がった隅ギリギリまで挿入できます。
注)※ 緩み止めを使用する場合には、インサートナット ネジ込式内部に緩み止めを絶対に付着させないで下さい。
付着させたままにしておきますとASSY後ビスが接着されて抜けなくなります。
※ インサートナットネジ込式をセットする場合、ネジガイド部先端がインサートナット ネジ込式より一直線になるようにセットしてください。
下穴加工表
- ・タップ面 CO.2-CO.5 を取ってください。
- ・下穴の全長は使用されるインサートの有効長を十分にとってください
- ・タップは市販で購入出来ます(インサート専用タップではありません)
インサート仕様 | 下穴加工 | ||||
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インサート呼び径 | 雌ネジ×ピッチ | 外径 | 下穴 | 公差 | タップ |
M2 | M2×P0.4 | M3×P0.5 | Φ2.5 | ±0.04 | M3×P0.5 |
M2.5 | M2.5×P0.45 | M4×P0.5 | Φ3.5 | ±0.04 | M4×P0.5 |
M2.6 | M2.6×P0.45 | M4×P0.5 | Φ3.5 | ±0.04 | M4×P0.5 |
M3 | M3×P0.5 | M4×P0.5 | Φ3.5 | ±0.04 | M4×P0.5 |
M4 | M4×P0.7 | M5×P0.5 | Φ4.5 | ±0.04 | M5×P0.5 |
M5 | M5×P0.8 | M6×P0.5 | Φ5.5 | ±0.04 | M6×P0.5 |
M6 | M6×P1.0 | M8×P0.75 | Φ7.3 | ±0.04 | M8×P0.75 |
M8 | M8×P1.25 | M10×P10 | Φ9.0 | ±0.04 | M10×P1.0 |
緩み止めについて LOCTITE 516
LOCTITE 516は、高粘度で毒性がなく、チキソ性がある水溶性のプリコーテイングです。
(注)水溶性の為、高湿状態での長期保存には不向きです。