ダッヂインサート
- 使用方法 / 拡張方式
- 適合樹脂 / 熱硬化性、熱可塑性樹脂
- 材 質 / 黄銅

ダッヂインサート HSD、HFD
は成型後使用の拡張方式のインサートナット圧入式で、先端ローレット部は十字に割りが入り、
内側に拡張板が入れられた状態で絞られた形状をしています。
相手の樹脂穴にローレットの先端部より圧入し、
ポンチで拡張板を押し下げることにより先端が外側に拡げられローレットが樹脂に強固に食いつきます。
このため、ボス肉厚が比較的薄い場合も使用可能です。
また、拡張方式であるため、相手材の妻室を問わず幅広い用途に対応します。
使用例
インサートを相手穴に
セットする


圧入する


ポンチを挿入

拡張板を押し下げ完了



拡張押し上げポンチ図

詳細は表中のⅠ+0.2
表寸法を参照ください。
ポンチ挿入の状態

拡張板に拡げられた
完了状態

使用上の注意
パッキン等やわらかいものを締付ける時インサートが抜けてきます。

締付けられるものがインサートの外径より大きい時インサートが抜けてきます。

下穴がインサートより深い場合、下穴に段をつけるかフランジ型を検討してください。

※このような場合でも大きな力で締付けない場合には、フランジタイプなどのインサート外周が大きなもので相手材に当たる面積を大きくすると使用可能な場合もあります。
トルク・引っ張り強度(参考値)
トルク(N・m) | 引っ張り(N) | |||||
M3 HSD-3001 |
M4 HSD-4001 |
M5 HSD-5001 |
相手 樹脂 |
M3 HSD-3001 |
M4 HSD-4001 |
M5 HSD-5001 |
---|---|---|---|---|---|---|
1.5 | 2.5 | 3.9 | ABS | 686 | 882 | 1,176 |
1.7 | 2.8 | 4.3 | ノリル | 784 | 931 | 1,274 |
1.7 | 2.9 | 4.4 | ポリカ | 804 | 951 | 1,323 |
- ※この数値は参考値であり、保証値ではありません。
- ※インサートの入る箇所の形状についてはいろいろなことが考えられますので必ずテストをしてから決定してください。