ワッシャー

座金(ワッシャー)は一般的にねじを締めるときにねじと被締結物の間に挟み、ねじの緩み止めや締結面の損傷防止、座面の安定を目的に使われます。

平ワッシャー(平座金)

一般的にはワッシャー(座金)といえば平座金を指し、座金(ワッシャー)は薄い円盤状で、中心にねじを通すための穴が空いています。
ねじと被締結物の間に平ワッシャーを挟むことで座面積を拡大し、対象材への面圧を小さくすることで一定の締結力を保ち、ねじの緩み止めや締結面の損傷防止、座面を安定させます。
一般的な金属製以外にも絶縁体の樹脂や、防振・気密性の高いゴムワッシャーも各用途に応じて使用されます。
平座金、丸座金、丸ワッシャー、plain washer(「W」と表記省略される場合もあります)

樹脂ワッシャー◆はRoHS(6物質)対応品RoHS2対応品

樹脂製ワッシャーは、樹脂によって形成されたワッシャー(座金)で、プラスチックワッシャー、樹脂座金と呼ばれることもあります。
ジュラコン®、PTFE、ナイロン、PEEK、PPSなど、エンプラ樹脂を中心に様々なサイズを取り揃えております。
樹脂ワッシャーは絶縁で耐薬性に優れており、金属と違い錆びが発生することがなく、軽量化、耐薬性、絶縁などを目的に使用されています。

PTFE

ポリカーボネート

PPS

レニー

ポリ塩化ビニル

ポリプロビレン

ベーク

カプトン

ガラエポ

金属ワッシャーRoHS2対応品

金属製ワッシャーは、金属をプレスや切削によって加工されたワッシャー(座金)で、金属ワッシャー、丸座金、丸ワッシャーと呼ばれることもあります。
金属製のワッシャーは機械的強度や耐熱性、熱伝導性に優れており、一般的に最も多く使用されているワッシャーです。

ゴムワッシャー◆はRoHS(6物質)対応品RoHS2対応品

ゴム製ワッシャーは、ゴムによって形成されたワッシャー(座金)で、ゴムワッシャー、ゴム座金と呼ばれることもあります。
金属や樹脂にはないゴムの特性として防振や静音、気密目的として用いられます。また絶縁性にも優れます。

ゴムの一般特性

セラミックワッシャー

セラミックスワッシャーは耐絶縁性、耐熱性、耐摩耗性、高強度などの機能に加え、腐食性環境にも優れます。
電気製品や産業機器等、幅広い分野で利用可能いただけます。

スプリングワッシャー(ばね座金)

平座金と同様ドーナツ状になっていますが、一部を切断しずらすことによってバネの作用を持たせたものです。
バネの反発力によりねじ山の摩擦を増大させ、ねじの緩みを防止し脱落を防ぎます。
対象材の損傷を防ぐ目的から、ねじ頭部、スプリングワッシャー、平ワッシャー、対象材の順で使用されることが一般的です。
ばね座金、スプリングワッシャ、spring washer(「SW」と表記省略される場合もあります)

セットワッシャー

平ワッシャーと同様の働きをしますが、内径部に突起やツメを成形することにより、ねじに勘合しワッシャーの脱落を防ぎます。
これにより締め付け作業を容易にし、特に小さなねじを使う作業で効果を発揮します。
対象材の損傷を防ぐ目的から、ねじ頭部、セットワッシャー、対象材の順で使用されることが一般的です。

セットワッシャー(樹脂)RoHS2対応品

セットワッシャー(ゴム)RoHS2対応品

ロゼットワッシャー(山形座金)

ロゼットワッシャーは別名山形座金と呼ばれ座金中央部分に円錐状の穴が開いており、横から見ると山のような形をしており、ローゼットワッシャー、山形座金、山形ワッシャーとも呼ばれます。
主な役割は平ワッシャーと同じく座面陥没の防止ですが、こちらは皿ネジ専用になっています。
本来、皿ネジを使用する場合は、受け側にテーパー状のザグリが必要ですが、このロゼットワッシャーを用いることで平坦な部分にも皿ネジを使うことができます。

ロゼットワッシャー(樹脂)RoHS2対応品